新居を探そうと思ったら今の時代は多くの人が
ネットを使って物件情報が掲載されているポータルサイトを
見る事から始めます。
この掲載されている物件は決して全てが空室という
わけではなく嘘の情報が掲載されている場合もあるのです。
それが、おとり物件(釣り物件)と言われている情報です。
おとりや釣りという言葉が使われているのは、
不動産会社が既にない物件やまったくでたらめな条件を掲載して
物件への問い合わせを増やして集客するためです。
そんなのひどい。って思うかもしれませんが、
実際にこういった物件は掲載されています。
なぜ、おとり物件がたくさんあるのか?
不動産会社の中でも賃貸の会社はたくさん増えているので
来店率アップをしないと売上を上げていくことはできません。
そこでおとり物件を掲載して来店数を増やすのです。
おとり物件にはいくつかの種類が存在していて、
・既に成約済みの物件
・嘘条件の物件
・架空物件
この3つが特に多いおとり物件の種類です。
・成約済みの物件
これは故意で掲載している場合と、賃貸会社の編集忘れで
ある場合の2パターンがあるので見極めが難しいといえます。
実際には実務の中で成約になった物件を毎回きちんと
削除しているかというとしていない会社の方が多いようです。
・嘘の条件の物件
これは築年数や賃料、間取りなど部屋探しで
重要な情報ででたらめな情報を掲載している場合です。
他の物件に比べて明らかにお得すぎる物件の場合には
おとり物件である事が多いです。
・架空物件
こちらはそもそも存在していない物件情報を掲載している場合です。
上の2つに比べると少ないです。調べたら架空であることは分かりますし、
架空物件を掲載した場合には言い逃れはできないからでしょう。
ポータルサイトにも苦情が来ているようで、以前に比べると
おとり物件の掲載は減っているようですが、サイトにはポータルサイトと
提携している不動産会社であれば自由に情報を掲載できるので賃料を相場より
2万円、3万円下げて掲載している事もあります。
不動産の価格は周辺の相場に合わせて賃料を決めている
ので同じぐらいの築年数、同じぐらいの間取りで
価格が2万円や3万円違うという事はまずありません。
(※タワーマンション等の高額な賃料帯での分譲賃貸の場合は数万円違うこともあります)
事故物件などの場合にはありますが、通常であればそんな
値段が変わることはないので注意をした方がいいでしょう。
ネットの賃貸物件情報だけではない!?
実はネットにある賃貸物件の情報だけではなく、
街の駅前によくある不動産賃貸会社の中にも
まったく嘘の物件情報を掲載している場合があります。
飛び込みで来てくれるお客さんを増やすためです。
こういった業者の場合には、その物件は掘り出し物だったんですが、
さっき申込みが入ったんですよ~。と言って違う物件を紹介してきます。
もちろんこういった業者ばかりではないですし、
店舗でもネットでも常に最新の情報にできるわけではありません。
空室がなくなってしまったものがある程度の期間掲載されて
いるのは仕方ありませんが、条件面で嘘の情報を掲載している
場合にはとても悪質だと言えます。
おとり物件の特徴を知っておく
ここで、おとり物件の特徴を紹介しておきます。
・周辺の物件と比較してずば抜けて好条件
上にも書きましたが、どの家主も周辺の物件と比較して
賃料条件などを決めていくのでずば抜けて安いなどの場合には
おとり物件である事が多いです。
・定期借家契約
契約についての欄に定期借家契約の文字があれば
住める期間が決まっている事を表します。
多くの場合は賃貸借契約の期間は1年~2年である事が多く、
更新も可能となりますが、定期借家契約の場合には決められた
期間しか住むことができません。
1か月しか住めないなどと言って、
他の物件を紹介する会社もあります。
・仲介先物
ネットの取引態様の欄に仲介先物と記載されている場合には
注意をした方がいいでしょう。
取引態様は物件の掲載をしている会社がどんな
立場で紹介をしているのかを表しています。
仲介先物は、家主から物件の管理を任された会社などから
広告の掲載のみの許可をもらっている立場となります。
・掲載されている情報が少なすぎる
自分が住みたいエリアで物件の検索をしている
時に好条件なのに賃料や築年数以外の情報が
少なすぎるような物件はおとり物件の可能性があります。
実際に店舗に行った方が早い
条件面が良すぎる物件はおとり物件である事も
多いのでおすすめは実際に店舗に行くことです。
もし、悪質なおとり物件を出していた場合には
違う業者で決めた方がいいでしょう。
実際に店舗に行くメリットは
今現在空室のある物件から紹介してもらえることです。
まずは、行く前に住みたいエリアの候補を3つぐらいまでに
絞っておき賃料の上限や間取り、その他の日当たりなどの条件を
決めておいて店舗に行きます。
その際にネットで気になった物件のURLや条件を
いくつかピックアップしておいて営業マンに伝えてみてもいいでしょう。
そして、実際に営業マンから紹介される物件や自分で探した物件の中から
内覧した方がいい物件に早く出会うことができるでしょう。