今では単身でのマンションへの引越しでは、近所や上下階の住人に
挨拶に行くのはもはや防犯の観点上「不要」とされることが多い時代です。

特にワンルームや1Kタイプでの
引越しなら挨拶は必要ないでしょう。

ですが家族で一戸建て、または購入マンションとなるとやはり近所住人とは
長い付き合いになるので挨拶はしておくに越したことはありません。

では現代の「引越しにかかる近所への挨拶事情」はどうなっているので
しょうか?

一体どこまで挨拶すればいいの?挨拶に行く範囲は?

一昔前までは「向こう三軒両隣=自宅の両隣2軒と向かい1軒、そして向かいの
両隣の2軒→合わせて5軒」に挨拶に行くのは慣例でした。

しかし近所の住宅の建ち方などによっては、自分が入る通りに10軒程度しか
家がないので、全部に挨拶に行った方がイイと言う場合もあります。

こうした臨機応変な配慮は必要ですが、一般的には戸建て住宅であれば
慣例の「向こう三軒両隣」に挨拶に訪れれば充分と言えます。

マンションの場合だと、家族構成にもよりますが、子どもがいる場合なら両隣と
上下階の部屋への挨拶はしておくと、少々の騒音でも「お互い様」と
してもらえることが多いようです。

夫婦で引越した場合は、両隣への挨拶でも構いませんが、一応上下階へも
挨拶に行くか、先方が不在であれば挨拶状を新聞受けなどに入れておくと
良いでしょう。

挨拶に行く時間にも気を付けた方がイイ?

さて、引越しの挨拶と言うと新住所の周りへの挨拶とばかり捉えがちですが
実は旧住所の周囲の人へも、転居の挨拶に行っておいた方が良いのです。

これは引越し当日の無用なトラブルを避けるため。

引越し当日はトラックが家の前に停まったり、道幅を狭くしたり、マンションなど
だと荷物の搬出で廊下を占拠する場合も考えられます。

転居前には周囲の住民へ「引越し当日はご迷惑をおかけします」という旨と
「今までありがとうございました」という旨を事前に伝えておくようにしましょう。

ところで、旧住所の周辺住人への挨拶も、新居の近隣への挨拶も、できたら
時間帯を気遣って訪問するのが良いでしょう、

時間としては朝11時から午後6時
ぐらいまでの訪問がおすすめです。

夜しか行けない状態であれば遅くても
20時ぐらいまでには訪問した方がいいでしょう。

旧住所の近隣へは、引越し当日の
搬出作業前までには挨拶をしておくようにしましょう。

朝に搬出があるのであれば前日までに挨拶をしておくのがベターです。

一方、新居近隣へは搬入作業が始まる前に隣と向かいくらいには
声をかけておくようにした方が、新しい生活をスムーズに始められる
はずですよ。

引越しの挨拶で人気の商品って何?

引越しの挨拶に行くことを決めたら、
新居の近隣へは粗品を持参しても良いでしょう。

引越しは物入りで、そのことはほとんどの人がわかっているので、
高価な品物を用意する必要はありません。

そんな中で長年変わらず人気なのは「洗剤」や「石鹸」です。これらは
少々好みが違っても腐るものではないので、もらった側も自分が使わなくても
誰かにあげるとか自由度が高いからです。

他には無地のフェイスタオルや焼き菓子も人気です。ただ焼き菓子については
かなり好みに偏りがでますし、相手が何かの事情で食べられないかも
しれないので、出来たら洗剤あたりが無難です。

でも、私は焼き菓子を配りました(笑)
あくまで気持ちだと思いますので、あまり悩む必要はないでしょう。